2015年04月15日
Prison pour mineurs
CANON 6D EF24-70mm 1:4 L IS USM
奈良散歩 第3弾です。
『奈良少年刑務所』
本当はこの写真の建物が、散歩のメインでした。
見て下さい、この重厚感。
設計は明治5大監獄を手掛けた、山下啓次郎です。
明治村の旧金沢監獄正門も良かったのですが…。
流石に5大監獄最後の設計だけ有って、尖塔のドームやアーチの意匠など、他の設計の良い処取り(笑)
時雨は旧鹿児島監獄正門が一番好みですが…。
ロマネクス様式かな?
何て…勝手に想像しちゃいます。
それにしても意外と凝った造りです。
アーチの要石が白くて少し大きいあたりに設計者の美意識を感じました。
尖塔の尖頭ドームも小振で細目な処がSpicy。
主開口部のトンネルヴォールトもFine。
その上の唐破風を思わせる小屋根もInterest。
この正門の奥には同者設計による本館も有ります。
場所柄、早々簡単には中に入れない…。
時雨がもう少し若く、奈良住まいなら、奇声を叫びながら、路上で数人殴り飛ばせば入れた!?かも知れませんが…。
正門だけと言えども、ジロジロ見ていたら、守衛さんに声を掛けられるそうなので、この日は早朝に着ける様出発しました。
眠たい眼を擦りながらでしたが、日の出と共にガッツリ見学できました。
無論、柵越しですが本館も食い入る様に見学。
無事、守衛さんのお世話になる事も無く、まったりした刻(緊張感漂う空間でしたが…)を過ごしました。
近代建築の瀟洒な洋館とは趣が異なる、機能美と冷徹さ、そして厳荘な建築。
皆さんも近代建築探訪など、如何でしょう?
Posted by torimono at 22:46│Comments(0)
│時雨