2018年10月12日

Clue & Inference

鉄塔

時雨です。

皆さん、写真の端に映り込んだ”葉っぱ”や”電線”…好きですか?
私は、自分で撮った写真を見る時、先ずそれらに目が行きます。
内容やピントの調子、背景のボケ具合より、”葉っぱ”や”電線”は先。
何故かというと…それらの写り具合で、撮影したレンズを特定しているのです。
フィルムで撮影していると、すっかり忘れた頃の写真を現像する事が多々。
場所の特定は何とは無しに記憶で補えるのですが、撮影したレンズとなると、全く覚えてなかったりします。
葉っぱの端でハロの具合、先端の像でシャープネス、表面でコントラスト、電線の歪みでディストーションの具合を確かめています。
余り意識はしてないのですが、それらを見る事で、使用レンズが判る。
全体のコントラストや白の抜け、影の潰れ具合、アウトフォーカス部の像…。
以外と重複する焦点距離のレンズが手元に有っても、判別付くものですね。
後はゴーストの格好で、絞り羽の形も判るし。
手持ちのレンズだと、大体外しません。

それなのにデジタルになると…全く。
どれもこれも、良く写ってしまいます。
結局Exif確認しないと自信が持てない…。
被写体距離変わっても、破綻しないから、焦点距離も判らなくなります。
絞りも効か無い(どの絞り値で撮影しても同じ写りがする)し、高感度も使え暗くても写るから、撮影時間も判らない。

フィルムだと、手に馴染んだ古いレンズなら、絞りも効くので、それを元にF値を推測し、被写体のブレ具合も勘案し、撮影時間を割り出せる。
我ながら…暗い趣味だと思いますが、そんな事を考えながら、撮影した写真を眺めています。

さて、掲載した写真は…どのレンズで撮ったのかしら⁉︎
今宵も眠れぬ夜がやって来ました。
秋の夜長は、寝不足を招きます。  

Posted by torimono at 22:08Comments(0)時雨