2017年10月22日

フィルム考察

浜辺
Lica M3 DR-SUMMICRON 1:2/50 TRI-X400 D76(1:1)


時雨です。
自家現像をしてみた手前、改めてフィルムをマジマジと眺める事になりました。
果たして私は本当に TRI-X400が好きなのでしょうか!?

よく、物の本には”ライカレンズの階調性は高い”とか”ライカレンズの描写はシットリ湿っている”なんて出てますが、どうなんでしょうね?
現代設計されたレンズに比べ、甘さと緩さが有るのは確かだし、コントラストの付き方が違うのでしょう。
シャープだ、黒の締まりが良い、中間階調性が豊か、抜けが良い…色々言われますが、良いレンズの条件って、何なんだろう?
フィルムで撮っていると、デジタルモノクロ写真の緻密さや解像度、中間階調の確かさ、抜けの良さや透明感…が怖いくらいです。
引き伸ばも加工も自由自在だし、望遠撮影しても人物の毛穴まで描写できる精密さは、同じ写真を撮るという行為とは思えない。
じゃ〜ぁ、何でフィルムなん使っているの!?って、言われるでしょうが…唯、そのカメラが好きだからなんですね。
好きなカメラがたまたまフィルム対応機種たっだんです。
では、本当にライカレンズに優位性が有るのか?
幸運にもツァイスのプラナーとライカズのミクロンを撮り比べられる状態なので、ほぼ同条件で撮影して比べました。
え〜っと、両方私には解らないくらい良く写っています。
何か表現しきれないニュアンスの違いは、確かに有る。それでもどちらが優位か?では無く、見直して違うなって感じ。
詳しい人にしたら、その違いこそが大切だと、怒られそうですが…。
けれど、正直に思った事は…”どちらのレンズで撮るより、デジタルモノクロの方がスッキリと綺麗だ”
身も蓋も無い結論でした。
レンズの違いよりフィルムとデジタルの相違が大き過ぎる。
ただ、スッキリと綺麗で透明感が有り、緻密で精密、黒の締まりが良くて中間階調性も良い、勿論ハイライトも粘る…そんなデジタル写真が好きかった言うと、そうでも無いです。
やっぱりフィルム写真が好き。
では、本当に常用しているTRI-X400が私にとって絶対的な(常用したい)存在のフィルムなのでしょうか?
改めて撮影済みの各種フィルムを見直してみました。
すると…以前から少し予想はしていましたが、やはり同じ結論でした。

比べたのは
KODAK TRI-X400
ILFORD DELTA3200
ILFORD XP2 Super400
Rollei RETRO400
Rollei RPX25
FUJIFILM NEOPAN100ACROS
です。

TRI-X400はよく粒子感の代表のように言われていますが、私にしたら充分に微粒子で繊細な描写です。コントラストが高いって言うより暗部の締まりが心地よい。少し乾いた質感ですかね。でも葉の光沢は金属質っぽい。それもメッキの質感じゃなく磨いたアルミ風。
DELTA3200は流石に荒い粒子ですが、意外と暗部は階調が潰れていない。ボケでは粒々感が強調されて、好みです。黒と白の粒子を上手く混ぜた、クレヨン画とかコンテ画みたいです。
XP2は暗めの中間階調がシルバーの金属光沢。露出過多でも暗部が意外と締まっている。ラテチュードが広いのかな?そして最大の特徴は、全体が青み掛かっている事。明部が粉っぽい(石灰の様な)白で、色温度が低い感じです。
RETOR400は粒子感が揃っていて、荒さも目立たない。シットリと湿った感じがしますが、全体的に派手さが無く、特徴も抑えられて、使い易そうです。まぁハイライトは飛び気味かもしれません。コントラストの強い条件では、少し厳しいのかな!?
RPX25は低感度なので、超微粒子になるかと思ったら、そうでも無いですね。それにコントラストが弱いですかね?薄っすら白が濁る。反面、暗部は黒と言うより灰色な感じなので、柔らかくて優しい印象です。それに開放撮影がし易いので、ボケを強調した写真が撮れそう。
NEOPAN100ACROSは人の肌や布の質感は繊細に写し撮るのに、金属の金属感!?が乏しい。見た目より中間階調が強調されている印象です。暗部も浮き気味ですが、眠たくはない!?いや…眠たい?いやいや…綺麗な黒だ!!色々な状態が混在している。う〜ん、綺麗な写真になるし繊細だし、申し分無いフィルムです。けれどACROSは私にとって撮る度違った表情が出る難しいフィルムです。

こんなインプレッッションを踏まえて、私の好みはXP2 Super400です。金属感が良く出るし、青み掛かった写りも好物。昭和は風景が、何故か少し近未来的に写る気がします。錯覚か!?
でもね…C−41現像なんですよ、これが。なので私は自家現像出来ない!!
だから常用フィルムとしては候補に上がらないんです。
ならばRETOR400なのか!?
いやいや…やはりTRI-X400が一番だ!!!
私は階調性豊かで微粒子な写真より、暗部が締まって黒い写真が好きだ。
良かった、今までの信念を捨てなくても大丈夫だ。
『TRI-Xで万全』は正しかったのだ。
これで、明日届くTRI-X400×20本を心置きなく使う事ができる。
いやはや、台風の日中に、こんな事をしながらニタニタしている自分に、一抹の不安は無きにしも有らず…だが。
まぁ楽しいんだから、良しとしよう。

と言う事で、掲載した写真は、TRI-X400で撮影した写真にしました。
自家現像後デジタルスキャンした写真なので、XP2 Super400に近くなるよう、ちょっとだけ色温度を下げています。  

Posted by torimono at 19:26Comments(0)時雨

2017年10月10日

シャカ、シャカ、トン、トン。  シェイク×2

温泉街

今夜は初めてシェイクしました。
カクテルじゃ無く、現像タンクですよ。

Leica M3 DR-SUMMICRON 1:2/50 TRI-X400 D-76(1:1)

私が出来る最高の状態です。

一応、4本総て現像できていますね。
露出も概ね合っていそう。
リールへの巻きを失敗して、何枚か現像出来ていませんでしたが…。
まぁ、仕方が無いです、初めてだったし。
後は乾燥するのを待つだけ。

今は静かな自己満足に浸りながら、シェイクしたギムレットとホワイトレディを、ゆっくり飲んでいます。
これは現像タンクじゃ無くて、カクテルですよ。

シャカシャカ音のする夜です。  

Posted by torimono at 00:51Comments(0)時雨